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名古屋市立大学 北アルプス蝶ケ岳で夏山診療所

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今年の夏休みも北アルプスに多くの登山客が訪れています。長野県松本市の蝶ケ岳(標高2677メートル)には名古屋市立大のボランティア診療所があり、毎年研修医や学生が救急患者に向き合っています。この取り組みは、医療の世界を目指す意欲を高め、進路にも影響を与えているそうです。

医学部生や研修医の様子を見守っていた三浦裕准教授は「救急の現場では考える時間すらないが、患者に話を聞き出しながら考えてほしい」と教えています。今年初めて参加した医学部2年生の佐々木さんは「大学での学生同士のシミュレーションと全く違い、患者から予測しない答えが多い。マニュアル通りにいかないのを実感しました」と語っていました。

診療所は設立16年目で、7月後半から8月第4日曜まで開所します。治療費や薬剤費は無料で、活動は寄付で賄っているそうです。学生たちは6人ほどの班で1週間受け持ち、20~35キロの食材を持って入山。今年は8月19日までに174人が受診しました。

活動に魅力を感じ、進路を変えた学生もいます。医学部2年の山本祐輔さんはもともと名市大の薬学部に入学。研究職を希望していましたが、診療所の活動に参加した際、限られた薬剤や機材でやりくりする医師の姿を見て「患者に直接接する医師になりたい」と医学部に入り直したそうです。

山岳診療所は北アルプスと南アルプス、白山と富士山に計23施設あり、そのうち22施設が大学による運営です。ほとんどの活動をボランティアや寄付で賄っており、地域医療を学ぶ場として、医師養成のカリキュラムに取り入れている大学もあります。名市大は他大の医学生や一般にも協力を募っている点が特徴。開設当初から運営に携わる三浦准教授は「限られた条件の中で、患者と向き合って診療ができる。協力したいという思いのある人たちで運営していきたい」と意義を語っていました。

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