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徳大教授15年間 学外学生らに解剖見学の場を提供

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徳島大学歯学部の北村清一郎教授は、15年にわたって解剖学を学ぶ医療系専門学校生らを対象に同学部生の解剖実習を見学させる取り組みを続けています。この取り組みは、解剖実習が必須ではない学生に、人体の仕組みを間近で見て知識を深めてもらうのが狙いです。県内外から見学に訪れた1万288人以上の学生からは「教科書だけでは分からない解剖学の生きた知識が身に付く」と高い評価をえています。

看護師や助産師、理学療法士を養成する大学・専門学校の課程では、解剖学は学習しますが解剖実習はカリキュラムにありません。解剖実習には、解剖室などの設備以外に遺体の献体を受ける仕組みを整えなくてはならず、北村教授曰く、医歯学科以外で人体の解剖実習を行っている大学・専門学校はないそうです。

北村教授は「机上の勉強だけでは理解は深まらない。医歯学科以外の医療系学生にも解剖実習は有意義なはずだ。」と考え、1998年に解剖実習の見学受け入れを開始。徳島大で解剖実習見学を受け入れているのは北村教授だけで、全国でこれだけの規模の中、15年間継続しているのは少ないと話しています。

前年度は、県内外の大学・専門学校の982人が約3時間かけて見学。学生や教員から説明を受けながら臓器や筋肉を観察したり実際に手に触れたりして人体の理解を深めてるそうです。

解剖実習の見学には、医療従事者としての心構えを養う役割もあります。見学する学生は解剖に先立ち、献体の意義について北村教授から講義を受けます。なぜなら実習は、医学の発展のために無報酬で自らの体を提供する献体なしでは成り立たないからです。

2001年から毎年、作業療法士などを目指す学生が見学実習している徳島健祥会福祉専門学校(徳島市国府町)の河野博史総括は「解剖見学を通じて献体者の真心に触れることで、医療に携わる覚悟が生まれる。医療人としての一歩を踏み出す上で欠かせない」。北村教授は「解剖実習を歯学科生のためだけのものとするのではなく、多くの医療系学生に見学させることが献体者の意志にかなう。立派な地域の医療人を育てるため、今後も継続させたい」と話していました。

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