勉強量の予備校か? 勉強の質の予備校か?

医学部専門予備校は「勉強量を重視する予備校」と「勉強の質を重視する予備校」の2つのタイプに分けることができます。勉強量を重視する予備校とはどんな予備校かというと、全寮制でスケジュール管理をされて勉強時間を確保していたり、1コマの授業時間が長かったりする予備校です。「勉強の質を重視する予備校」はどんな予備校かというと、効率良く無駄のない勉強に重点を置き、データの収集や解析に重きを置いている予備校です。後者のほうは、時間があれば机に向かえという感じではなく、どちらかというと規則正しい生活習慣をベースに置いているように思います。

医学部に合格するためには、睡眠時間を削ってまで勉強しなければならないのか、医学部予備校を選ぶ際にはどちらのタイプの予備校を選ぶべきなのかを考えていきましょう。

寝ないで勉強したほうがいいの? 勉強と睡眠の関係

よく「理想的な睡眠時間は8時間」と聞きますが、これは医学的な根拠を元に言われていることではないそうです。多くの人の睡眠時間が6時間~9時間であることから、その間の数字をとって「8時間」と言われるようになったそうです。睡眠時間は個人差が大きく、4時間で十分な人もいれば、9時間でも足りないという人もいます。睡眠で大切なのは時間ではなくて、その質。質の良い睡眠とは、起きた時の寝ざめが良くスッキリしていて、よく眠ったという満足感が得られる睡眠のことです。

睡眠時間を削るというのは、起きた時に「よく眠った」という満足感が得られないということですね。その時、人間の身体には集中力や記憶力、思考力の低下が起こります。身体の疲れは横になって休息を取ればある程度癒すことができますが、意識、知能、記憶などの知的活動を行う脳は、眠ることでしか休息をとれません。睡眠は脳を休めて精神的な疲労を回復させる大切な営みです。また、脳が深い眠りにつくと成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンには細胞の新陳代謝を促して、皮膚や筋肉、骨などを成長させたり、傷ついた筋肉や内臓を修復させたりする働きがあります。体に不調があってもまた思考力は低下します。心身共に健康であることが勉強をはかどらせる必須条件なので、十分な睡眠は受験勉強には必要なのです。

勉強の量VS勉強の質。合格率を比較してみよう

それでは勉強量を誇る予備校と勉強の質を重視している予備校の2015年合格者数を比較してみましょう。

【勉強の量を重視している予備校】

  • 新生学寮(10ヶ月の授業時間1400時間):国公立医学部2名、私立医学部24名
  • ナカサカ医進ゼミナール(9時から23時の長時間指導):国公立大学2名、私立大学22名(2014年、受験者数6名の実績)
  • 医学部受験予備校プレメディ(年間総授業数800コマ):1名(ゼミコース13名中)

【情報分析を重視している予備校】

  • メディカルラボ(入試データ、出題傾向と分析などをまとめた「全国医学部最新受験情報」を毎年発刊):490名(内、国公立医学部38名)
  • レクサス教育センター(過去5年間の出題傾向分析などをまとめた「私立医学部合格読本」を毎年発刊):86名

※医学部受験合格ナビ調べ

合格者数だけで比較をするのは難しいですが、情報分析を重視している予備校はある程度の規模があり情報収集ネットワークがある、それが合格者の数に反映されていることは言えるでしょう。

自分に向いている学習タイプの予備校を選択しよう

多少睡眠時間が少なくても平気なのでガッチリ管理してもらいたい人、長時間授業のほうが集中できるという人、健康的な生活を送りつつ受験勉強を頑張りたい人、できる限り効率的に勉強したい人――受験生のタイプはさまざまです。個々の体力や体質の差もあるでしょう。自分に合った指導方法をしている予備校をよく考えて選択して欲しいですが、その時に睡眠時間を削るなど健康に影響のある無理な選択は避けなければなりません。そしてまた、合格実績はひとつのポイントであることも選択の際には考慮に入れましょう。