予備校を選択するときに、合格者数は大きな指標となりますが、逆にその数に惑わされてしまうこともあります。予備校を選ぶ際には「本当の合格者数」と「本当に知るべき合格者数」を確認する必要があります。

医学部予備校の合格実績を比較

予備校の実力を計るひとつの指標として合格実績が挙げられるでしょう。『医学部受験合格ナビ』で掲載している医学部専門予備校は約80校ありますが、その中でも規模が大きな医学部予備校8校の合格者数を比較すると以下のようになります。

<2015年度 合格実績>

メディカルラボ…490名
進学塾ビッグバン…63名
プロメディカス…150名
メディックTOMAS…39名
レクサス教育センター…86名
富士学院…131名
城南医志塾…非公開
メルリックス…医学部262名 歯学部59名
名古屋DDP予備校…約40名

合格者数のみで医学部予備校を選択するのは安易ですが、マンツーマンや少人数制を導入していることの多い医学部予備校で合格者数が多いということは、確実に合格を引き寄せるノウハウがあると考えても良いでしょう。また、合格者数はその医学部予備校の規模を表しているとも言えます。

合格者数をひとつの指標としてとらえ、どのような指導方法でこの人数の合格者数を出しているのかを確かめ、納得した上で、医学部予備校を選択しましょう。

大手予備校の実績の算出方法に注意しよう

大手予備校の広告を見ると、その合格者数に目が行ってしまいがちですが、各予備校によってカウントの基準が違うことに注意が必要です。例えば、通期で受講した生徒のみを対象にしている予備校もあれば、講習や模試を1度でも受けた人は全て対象とする予備校もあります。大手予備校の提示する某大学の合格者数を合算すると、大学の定員を大きく超えてしまうというケースもあるので、数の大きさに惑わされずに、それがどのような方法で算出された人数なのかを確認する必要があります。

年度の合格者数を出さずに「過去○年間で」という表記のみ提示している予備校は不当表示で法に触れている場合もあるので避けましょう。

予備校を見学する時に確認したい「合格実績について」

医学部受験での予備校選びは、ハードな医学部受験を乗り切って合格を勝ち取るための大切な第一歩です。特に浪人生は全ての基準を予備校にゆだねる形になります。予備校を選ぶ際には、説明会や見学会に出席する慎重な姿勢を持ってください。その場では必ず担当者が質問を受ける時間が設けられているので、合格実績について不明瞭なことがあればぜひ確認をしてください。

例えば、1人が複数の医学部に合格している場合、その合格数を人数としてカウントしているケースもあるので、通年で在籍していた人数は1学年で何名いて、そのうち医学部に合格したのは何名だったのかは確認しておきたいところです。大手予備校の場合は、加盟校の合格者数を合算している場合もあるので、通学する校舎の在籍者数と合格者数の内訳も気になります。

医学部合格者の内訳も知りたいところです。超難関と言われる医学部の合格者数だけでなく、自分が目標としているレベル周辺の医学部にどれだけの合格者数を出しているかも確認しましょう。これが「本当に知りたい合格者数」です。目標レベル周辺の医学部の合格者があまりにも少ない場合は、予備校を再検討する必要があるかもしれません。また、合格者の医学部別の内訳を知ることによって、その予備校の方針を知ることもできます。合格者のほとんどが、予備校が立地する地域の医学部で占められている場合は、その地域に特化した対策をしていると言えますし、全国各地の医学部へ合格者をまんべんなく輩出している予備校は、広いネットワークで全国を視野に入れて対策をしていると言えるでしょう。