大学受験全体の中でも医学部受験はかなりのヒートアップを見せている。
受験者は年々増加の一途を辿り、その実力は拮抗状態。
その中から求める優秀な学生を選りわけるために受験問題自体は難化傾向を続けており、
1点の差が合否を分ける状況になっている。
ただがむしゃらに学力の向上だけを目指していたのでは、
この荒波を乗り越えるには十分とは言えなくなってきた。
この状況の中にいる医学部受験生に一助となる模試が、昨年度より開催されている
私立医学部受験に特化した全国模試「メディカルラボ私立医学部模試」だ。
昨年度は秋一回の実施であったが、本年度は春・秋の2回実施が決まり
既にその募集が始まっている。
開発者に模試の特徴やメリットを伺った。

なぜ私立医学部受験模試が必要だと考えたのか

私立医学部受験というのは、他の学部の受験とは違って、大学ごとに大きく出題傾向が違います。そのため、自分の偏差値的に合っている大学を受験したにも関わらず、問題との相性が合わずに失敗してしまったというようなことが、よく起こるんですね。私立医学部受験は1点の差で合否が決まってしまうほど、受験生の力が拮抗しているので、自分と相性の良い大学を受験した方が断然有利です。ただやみくもに学力の向上を目指すだけの受験勉強だけでは、どんなに実力があっても合格を勝ち取れないということが起こってきます。私立医学部受験を突破するには、受かりやすい大学を、受かる対策を立てて望むという合格戦略が必要な時代になったと考えています。
医学部受験予備校メディカルラボでは、普段から合格しやすい大学を割り出すということをしているのですが、そのノウハウを使って作成したのがこの模試です。メディカルラボが今までの過去問分析で蓄積してきたノウハウを基に、個々の大学で科目ごとに必要な“学力特性”を抽出しました。私立医学部入試での頻出単元で構成された“学力特性”を計れる問題を解いてもらい、各大学から抽出した必要学力の結果と照らし合わせることで、相性の良い大学を割り出すことが可能になります。
“学力特性”について少し説明しましょう。英語を例にとってみると、その問題にはさまざまな種類があることは明らかです。スピードを問う問題、読解力が必要な問題、記述力が必要な問題…。そして、「A大学はとにかく問題が多くて、時間内にどれだけ正解できるかが勝負」「B大学は難しい医系単語の入った長文が必ず出題されて、設問や文脈から導き出す力が必要」など、大学によって重きをおく能力が違っています。この“スピード力”“読解力”“記述力”といったものが“学力特性”です。
「メディカルラボ私立医学部模試」を受験していただいて、例えば英語でこのような結果が出たとします。

この合計点が従来の模試で合格判定に使用されていた“素点”というものです。「メディカルラボ私立医学部模試」では素点をそのまま使用せず、以下のような処理をしていきます。
A大学はスピードを重視する大学のため、スピード力の得点を3倍で計算します。

また、B大学は読解力が必要なため、読解力を3倍にして計算します。

どうでしょう? 同じ素点でも、大学によって判断基準となる点数が違ってきます。これを全科目で行い、総合的に判定することで、受験生に合う大学・合わない大学を判定していきます。
この作業を行うには、何年間にもわたる正確な過去問分析が必要になります。しかも、相性の良い私立医学部を探すとなると、この分析をすべての私立医学部で行わなければなりません。また、自分の学力特性を客観的に把握するなんてことは、これはとても個人の力ではできませんよね。
そこで、この私立医学部受験生にとって非常に有益なノウハウを多くの人に提供できたらな、というのが模試を作るに至った大きな背景でした。一回の模試の結果での判定では、普段からメディカルラボの校舎で行われていることのエッセンスくらいしか提供できませんが、それでも従来の模試よりはかなり正確で今まで得られなかった本当に欲しい情報を手にしてもらえると確信しています。