医学部受験は時間との勝負。いかにして無駄を省き、効率よく勉強をするかということで合否に差が出ます。過去問を解いた結果から受験の後半戦を効率よく乗り越える方法や、集中力を高める方法、参考書や問題集の活用の仕方など、医学部受験生のための無駄を省く勉強法の数々をご紹介します。

まずは志望校を決めよう

まずは志望校を決め、過去問を解き、何点くらい得点できるか確かめてみましょう。すると、合格までにあと何点必要なのかを割り出すことができるかと思います。合格点は各科目の合計点で算出されることも合わせて考え、今後の受験勉強の作戦を立てることで、効率の良い勉強ができます。また、自分の点数と合格点があまりにもかけ離れている時は、志望校の見直しをします。この時、医学部受験生のゴールは、あくまでも医学部に入ることだという点を忘れないよう気をつけてください。通常は受験する年度の夏くらいまでに志望校をある程度決めておいて、夏の段階で過去問に着手し受験勉強の後半戦の作戦を立てることをおすすめします。

志望校に合わせた対策を医学部受験のプロに学ぼう

医学部受験では受験情報の収集・分析が非常に重要ですが、各医学部の数年分の過去問を解き、傾向と対策を練るといったことは、およそ個人では不可能です。そこで、医学部受験のプロフェッショナル、医学部受験予備校の力を借りて志望校に合わせた対策をするのが無駄のないベストな勉強の進め方となるでしょう。

医学部受験予備校の中でも、個々の力を正確に把握してもらえる個別指導方式をとっている予備校がもっとも効率的な勉強法を示してくれます。学力を正確に把握してもらうことに加え、指導方針がぶれることのないように、1年間同じ講師が指導する予備校を選ぶことも大切です。また、合格点は各科目の合計点数で決まるので、各科目の講師間をつないで受験勉強をトータルに見てくれる担任制を導入しているかも大きなポイントでしょう。合計点で合格を目指す方針は、満点を狙うのではなく、各科目の可能な範囲で目標点を設定して合格点を狙うということになります。すると、個々の目標が違ってくるので、それに対する勉強法にも違いが出てきます。その違いに対応するという点でも、個別指導は優れています。

1日の間に予備校で指導を受けている時間は数時間で、その他の時間は自習学習となりますが、自習をする際も予備校の授業進度に合わせて演習問題を解いてみるなどして、医学部予備校が用意した受験までのスケジュールを上手に利用しましょう。

集中するためにはどうしたらいい?

集中できれば勉強の効率はグンと上がりますが、現実問題、集中するためにはどうすれば良いのでしょうか?

とても当たり前のことですが、ひとつは「規則正しい生活をすること」。お店が閉まり、外の世界が寝静まっている夜中に勉強をすると集中できるという人も多いかと思いますが、基本、日中が学校や予備校、試験といった活動時間になるので、トータルに見ると効率が悪くなります。学習のパターンを決めて、それを繰り返すことは集中力を高めるというよりは「慣れ」に近いのかもしれませんが、長い目で見れば効率的です。学習パターンを作る上での基礎となる事柄を挙げると以下のようなものがあります。

  • 脳を活性化させるために朝食を摂る。
  • 朝食後は脳の活性化を促すために、計算練習などの手を使った勉強をする。手を使った勉強の後には前日の復習をして知識を定着させる。
  • 睡眠時間はできるだけ6時間とるようにする。
  • 睡眠中に記憶が整理されるため、就寝前は暗記モノをする。
  • 勉強中に眠くなった場合は、10~15分の仮眠をとる。

以上のようなことを実践し、土台作りをすると同時に、勉強している時間をいかに集中し効率のよいものにするか考えます。これもパターンを作るのが手っ取り早い方法です。例えば「家ではリラックスし、集中するのは自習室で!」という方法は、シンプルで実践しやすいのでオススメ。この方法をとるためには、22時くらいまで自習室が開いていて、開いている間は質問を受け付ける体制のある予備校を選ぶことが必要です。一日の多くの時間を自習室で過ごす浪人生は、勉強に区切りがついたら予備校周辺を散歩したり、図書室などで医療に関する資料や新聞などを読む時間を作ったり、他の学生やチューターとのおしゃべりを挟むなどして、リラックスする時間を適度にとってメリハリをつけることも集中する秘訣です。

また、受験が近くなってからではなく、早い時期から自己PRや自分が医師になりたい理由(志望動機)などを文章にすると、考えや意志がしっかりと固まって、勉強への気持ちが引き締まります。勉強に集中できずに困っている人は、自分の気持ちを文章にしてみることで、一度初心に立ち返ってみてください。

効率よく勉強するための参考書&問題集選び

受験生は自分の持っている参考書や問題集に不安がつのり、「良い」という評価を聞くとついつい目移りしてしまいがちですが、参考書は教科書が基本、問題集は1冊を使いこむのが効率のよい参考書と問題集の利用法です。

参考書を持つのであれば、教科書レベルで、図版の要素も盛り込まれている、調べたい項目ができた時にめくるといった方法で辞書的に使用できるものがオススメ。問題集は易しいと思うくらいの問題が並んでいるものがベストです。

問題集については、易しい問題を解いていては不安になるという医学部受験生も多いと思いますが、それは問題集をどういった用途で用いるかという考え方に因るところかもしれません。合格への近道となる問題集の使い方は、初見の問題に対応できるように「問題の解き方を理解するため」「解説を理解するため」に取り組むという方法です。その考え方だと、難解な問題ばかりが並んでいては、解説を理解するのもひと苦労で要領が悪い。易しいと思える問題集にも、初見では解けない問題が何問もあるはずです。全ての解き方や解説を正確に理解するためには、易しいと感じるくらいのレベルの物が適当なのです。難しい問題集は解けるのに、模試の成績が一向に上がらないといった人は、問題集で正解した問題の解法や解説まできちんと目を通して本当に理解しているか、問題集のレベルは合っているのかを省みる必要があります。

参考書や問題集を選ぶ時には、解説が丁寧で理解しやすいことを、自分で手に取って確認してから購入するようにしましょう。また、参考書や問題集選びについて相談をするなら、友だちや先輩ではなく、自分の力を正確に把握している医学部受験のプロの先生に相談するということのも、参考書や問題集を効率よく活用するための鉄則です。