センター試験で陥りやすい失敗は?

センター試験は問題の難易度としてはさほどではないので、「直前に過去問で対策していれば大丈夫!」と思っている人も多いのでは? 実は学力があってもセンター試験で失敗してしまうという落とし穴にはまってしまうこともあるのです。「まだ、なんとかなる」という気持ちは禁物です。センター試験で失敗してしまったがために志望校を変えざるを得ないという事態に陥らないように、気を引き締めて対策を!

センター試験は時間に対する問題数が多く、巧妙にひねられた選択肢の設問があることが特徴。出題にパターンがあるので、過去問で対策をする人が多いと思いますが、あまりパターンに頼りすぎると、問題傾向が変化したときにつまずくこともあるので注意が必要です。また、過去問に執着しすぎて、あまりにも古い過去問にまで手を出すのもNG。古い問題は出題傾向が違うので、無駄な時間を費やすことになってしまいます。センター試験は2015年より新課程となりました。旧課程からの以降で大きく変更があったのは、数学と理科です。この2科目に関しては2015年以降の過去問に予想問題集を加えて演習を行うと良いでしょう。その他の科目については、現在「旧課程」と言われている過程に移行した2006年以降の問題で過去問演習を行うと良いでしょう。

出題パターンや過去問に頼り切って陥る失敗と反対に、過去問を軽視して失敗するパターンもあります。知識を頭に入れても、それをアウトプットする訓練をしておかないと得点には結びつきません。インプットした知識は過去問演習できちんとアウトプットしておきましょう。

また、苦手な設問を克服したはいいがそれに費やした時間と得点の伸びのバランスが悪い、ということもあります。目標点やボーダーを意識しながらバランスよく勉強していきましょう。全体をイメージすることは、気分次第で無計画な勉強になってしまうことの予防にもなります。

そして試験本番に焦りを感じないように、時間を計って演習をすることが大切です。

センター対策はいつから始めるのが理想? 科目ごとに見るセンター対策

センター対策は直前の12月頃から過去問演習などで対策を始めるのが良いですが、医学部入試の二次試験に使用しない、文系科目の国語や地歴公民に関しては、現役生は授業の段階から、浪人生は試験直前ではなくまだ余裕のある時期にほかの勉強の負担にならない程度に知識を積み重ねていくのも良い方法です。また、文系科目の「なんとなく解ける」は得点のばらつきを招いたり、学習の長いブランクは思わぬ得点力の低下を引き起こす可能性もあります。

科目別にセンター試験でつまずきやすいポイントや対策法を見てみましょう。

【英語】

センター試験を医学部で使用するのであれば9割の得点、できれば満点欲しいところ。大問1の発音やアクセントは取りこぼしてしまいやすい問題です。普段から英語の勉強をする時に発音とアクセントを意識していると、センター対策のために割く時間を節約することができます。発音記号は覚えるものではなくて、発音をするための道具だという意識を持って、日ごろから自分で声に出して身につけましょう。

【数学】

12月に入ったら過去問演習で60分で解答するリズムをつかむ対策を。数列やベクトルは中堅圏の国公立二次試験くらいの力が要求される問題もあるので、解き方や考え方ということもしっかりと身に着けましょう。パターンだけに頼ると失敗することも十分に考えられます。
2015年の新課程移行で「数学Ⅰ・A」に「データ分析」、「整数の性質」の分野が新たに加わっているので、その部分は2015年、2016年の過去問に加えて、予想問題集などを使って対策をすると良いでしょう。「数学Ⅰ・A」に関しては第3問、第4問が「場合の数と確率」、「整数の性質」、「図形の性質」の3問から2問の選択となっていて、「場合の数と確率」については、旧課程の数学Cの「条件付き確率」の内容で対応することができます。「数学Ⅱ・B」も選択科目で「確率分布と統計的な推測」という分野が新たに加わりました。これは旧課程の数学Aの一部と数学Cの一部から構成されたものです。確率・統計を選択する人は少ないと思いますが、年によっては難易度の低い問題が出題される場合もあるので、抜け目なく2015年以降の過去問と予想問題集でチェックしておくことをおすすめします。

【理科】

12月はセンター対策と同時に二次試験の過去問演習を始める時期ですが、センター試験に苦手意識のある人はこちらの対策を優先に。私立医学部でのセンター利用受験だと、発表されているボーダーよりも実際は少し高めだと考えましょう。ボーダーが80%と発表されているのであれば90%、90%に近いところであれば満点を。取りこぼしをしないように注意が必要です。センター試験の理科に関しては、旧課程と新課程で分野の組み換えが複雑に行われているので、旧課程の過去問を解くよりは予想問題集を利用したほうが効率的でしょう。

【国語】

センター試験の国語で失敗して、国公立医学部から私立医学部への志望校変更を余儀なくされる受験生は少なくありません。古文の助詞や助動詞、古文単語などの暗記を怠り、フィーリングで解答していては、絶対に得点は安定しません。現役生は高校1,2年のうちから授業を中心に勉強をしておけば、センター試験の80%を得点することが可能です。浪人生も、この暗記部分の基礎を怠って、過去問を解いていてはいつまでも安心は得られないということを肝に銘じて、苦手な人は暗記から始めていきましょう。

【地歴公民】

センター試験でしか使用しないと思いがちな社会科ですが、小論文や面接では社会に対する関心を問われるので、新聞やニュースなどで日々触れるようにしておきたいものです。センター試験では重要用語の6割程度を理解できれば、80%以上の得点ができるはず。12月からの過去問演習で、試験日までにできるだけ多くの問題を解くようにしましょう。