医学部への進学を考えている方は、まず勉強法や予備校事情を知る前に、医療現場の現状について知っておくと良いと思います。
今、日本の医療現場が医師不足なのを知っていますか?
その主な理由として「医師の絶対数が少ない」「労働環境が過酷」「地方の医師不足」などが挙げられるそうです。

日本の医師の総数は約29万人で、実際に現場で働いている人たちは約28万人。日本全体の人口は約1億3000万人なので、医師1人が抱える患者の数はかなり多いことが分かります。さらに、労働環境が過酷で、時間外労働も多いため、女性の場合は、結婚や出産をすると現場復帰はせずに家庭に入ってしまう人が多いようです。一般の会社でも言えることですが、育児と仕事を両立させることは大変ですから。

そして、地方の医師不足ですが、「地方」とは言っても、本当の“田舎”という意味ではないのでご注意を。東京でも地域によっては医師不足となっています。それぞれの地域によって抱えている問題も異なるため問題解決も難しいそうです。
医師になるための研修では、研修を受けられる内科や外科などの「科」が複数選択できるため、実際に仕事に就く前に過酷な環境と、そうでない環境が分かってしまうのだとか。そのため、「キツイところには行きたくない」という理由から、過酷な現場は研修医に避けられてしまうので、さらに医師の分布に差が出る傾向になってしまっています。

事故に遭い、緊急搬送先が見つからず、助からなかった方などについてニュースで取り上げられたことがあるように、早急にこの医師不足問題を解決しないといけなということが理解できるかと思います。