不合格が決まったら、その日から受験勉強をスタート

2月から3月の始めにその年度の受験結果が出て、浪人するかどうかが決定します。その時点で少しリフレッシュして、4月から新たに予備校に入り、翌年の入試を目指すというのが一般的なタイムスケジュールではないでしょうか。しかしそのタイムスケジュールでは1~2カ月のタイムロスがあります。同じ失敗を繰り返さないためにも、受験対策は早くスタートすることがポイントになります。しかし闇雲に勉強するというやり方では、なかなか合格点には到達しません。ゴールを明確にし、ゴールへ辿り着くまでの計画を立てることが大切になります。

まずは「来年受験をする」と決めた瞬間からすぐに気持ちを切り替えて、次年度に向けての受験勉強をスタートさせましょう。すぐに取り掛かりたい教科は英語と数学です。英語なら文法問題、数学なら数Ⅰの基礎から始めてください。
英語と数学は先行して勉強をし、しかもハイピッチで進めることが最も効果的な受験戦術です。ある程度の実力が備われば、学習レベルの維持ができます。理科や社会は、覚えたことを忘れないように反復することに時間を費やすため、受験日をゴールとして考え、そこから逆算して、後発で集中的に勉強をしましょう。また、9月以降は現役生の追い上げが激しくなってくるので、8月の終わりまでに学力をできるだけ上げ、現役生との差をつけておくことが肝心です。

8月の終わりから9月の初旬にかけて、1度過去問を解いて自分のレベルを把握し、目標とする大学を明確にしておきましょう。同時に、その大学に合格するにはあと何点伸ばさなければいけないかなども、前述の合計点主義に基づき、科目ごとにきちんと調べておく必要があります。10月には再度、過去問を解いて、それを基に点の取れない単元の復習をしてください。そして、12月は、過去問や類題を中心とした追い込みとなります。

受験勉強では「どれだけの量や日数勉強したか」ではなく、「受験日までどれだけの時間を残せたか」が問われます。どれだけたくさん勉強しても受験当日に力が発揮できなければ勉強していないのと同じなのです。
勉強した内容を受験日まで確実に残すためには、何度も繰り返し復習演習することがポイントになります。年間スケジュールは、このことを考慮して立ててください。

現役生は学校の授業を有効活用

医学部入試は、1日のほとんどを勉強に充てられる浪人生でさえも、勉強の絶対量が足りない程厳しいものです。そう考えると、現役生はほんの少しの時間も無駄にするわけにはいきません。
そこで有効活用すべきなのが学校での授業です。医学部受験生の中には、学校の授業レベルでは受験レベルに近づけないと考え、授業をおろそかにしている生徒がたくさんいます。しかし、本当に全ての授業を隅から隅まで理解していると言えるでしょうか。大抵の人は学習内容が抜けてしまっているものです。学校の授業は基礎と言えます。基礎が抜けていたのでは、応用問題に発展した時につまずいてしまうのは当然です。逆に、基礎がきちんとできていれば、初見の問題でも、それなりに考えることができます。ですから、現役合格のためには学校の授業を有効活用して、覚えることは授業に合わせてきちんと授業の復習もしながら進めてください。

学校の授業に合わせながら勉強し、高校3年生の8月時点には基礎演習が完全に解けるようになっているのが望ましいスケジュールです。この段階で自分が受験する予定の大学の過去問を1年分試しに解いてみましょう。合格するためにはどのレベルの問題をどれくらい解けるようにする必要があるのかを教科ごとに把握し、9月以降の学習の指針にします。自分で見極めるのが難しい場合は、医学部受験に詳しい先生に相談してください。

10月からは標準演習を行います。定期的に過去問を解いて、各科目の目標点と現時点での得点を把握しながら学習内容を調整します。この工程は基礎をしっかり固めてからでないと結果的に過去問に振り回されるだけになるので、くれぐれも土台作りをおろそかにしないよう気をつけてください。

高校1・2年で医学部を決心したら

受験勉強を始める時期は、早ければ早いほど有利です。しかし、早い段階では、国公立大学を受験するのか、センター試験をどうするのかといった問題や、自分の得意科目さえも客観的に判断できなかったり、細かいことについては分からないことも多いと思います。
もし、あなたが高校1年生だとしたら、受験勉強は英語・数学・化学から始めましょう。この3科目は、どこの大学の医学部を受験するにしても必要になるからです。
高校2年生なら、それに加えて生物または物理も勉強を始めます。学校で習う基礎をしっかりと勉強していれば、センター試験対策は高校3年の冬からでも十分間に合うはずです。
高校生の場合は、推薦入試で医学部に進むという選択肢も出てくるでしょう。基礎を軽視せずに授業に取り組み、高い内進点を確保して学校の勉強を軽視しないようにしてください。これは、浪人生や高校3年生にも言えることですが、基礎をしっかりと積み上げた生徒は実力が違います。そのことを決して忘れずに受験に臨みましょう。