センター試験は科目の選び方に注意

2012年度からセンター試験の理科と地理歴史・公民の実施時間、科目選択方法が大きく変わりました。これまで3グループに分けて違う時間に試験が行われていた理科は、理科総合A・理科総合B・化学Ⅰ・生物Ⅰ・物理Ⅰ・地学Ⅰの6科目から、最大2科目を選択できるようになりました。つまり、科目の組み合わせ制限がなくなったのです。

さらに地理歴史・公民に関しても、今まではそれぞれで時間を分けて試験を実施していましたが、同じ時間内で試験が実施されることになりました。
世界史A・世界史B・日本史A・日本史B・地理A・地理B・現代社会・倫理・政治経済・倫理政治経済の10科目から、同一名称のAB、同一名称を含む組み合わせを除いた最大2科目が選択可能となり、科目の組み合わせによる自由度が向上したのです。ただし、新たな科目として倫理・政治経済が追加されたため、国公立の半数以上は倫理または政治経済だけの受験ができなくなったことは考慮すべき点です。入試直前で必要な科目が違ったなどがないよう、早めに確認することをお勧めします。

この変更から理科、地理歴史・公民それぞれで2科目受験しても入試では1科目しか必要ない場合、第1解答科目が採用されます。ですから、センター試験の地理歴史・公民は最も得意な1科目で勝負するのが良いでしょう。
では、センター試験と二次試験で理科が合計3科目必要な大学ではどの科目で受験すべきでしょうか。まずは出題範囲がⅡまで含まれ、試験内容も難しい二次試験は最も得意な2科目を選択します。センター試験は1番目と3番目に得意な科目で受験するのが良いかと思います。併願する大学で、センター試験は1科目という場合も想定できるので、2科目受験した場合は、必ず第一解答科目を得意な科目にしておくべきです。

二次試験の科目負担も考慮

国公立大では、2012年度から長崎大学や旭川医科大学の理科が3科目から2科目に減りました。科目が少なくなると受験しやすくなるため、こういった大学の志願者が大幅に増加して、合格平均偏差値も上昇すると予測できます。もし希望大学の受験科目が減ったなら、自信がない場合は他の大学に変更することも視野に入れておいてください。

また、試験科目の変更にも注意が必要です。2013年度の群馬大学における試験では、二次試験で理科が追加されました。他にも奈良県立医科大学の後期試験では新たに学科試験を課し、小論文を廃止するという変化もあったのです。
大学の中には、信州大学のように二次試験が数学のみで配点が低いところもあります。記述問題が中心の二次試験に自信がなく、センター試験に力を入れたい受験生は、信州大学のような二次試験の科目負担が低い大学を狙うのが懸命な選択かもしれません。また、推薦入試でセンター試験を利用する場合は、二次試験が小論文や面接のみの大学が多いため、科目負担を最小限に抑えられます。

2013年度から二次試験が大きく変わった佐賀大学についても、ここでお話しておきます。佐賀大学は以前は前期の二次試験が総合問題でしたが、それが英語・数学・理科・面接・調査書などに変わって、学力試験がなくなりました。つまり、今までは総合問題という特殊な訓練を積まなければ解けない問題で受験しないと佐賀大学を受けることができなかったのです。この総合問題によって、佐賀大学を希望する生徒が志望先を変更する場合、選択肢が少ないため難しいと言う問題も抱えていました。ところが、学科試験に変更となったことで実力勝負となるため、受験生が増える可能性があります。もしかすると、今後も佐賀大学は試験内容が変更される可能性もありますので、注意が必要な大学と言えるでしょう。