医学部合格への道は医師になりたい理由を常に考えることから始まる

「なぜ医学部に入りたいのですか?」「医学部で何を勉強したいですか?」「将来どんな医師になりたいですか?」
医学部受験において、今更とも言えるこの質問が、入試では合否を分ける重要なポイントとなっています。なぜ重要かと言うと、常にこれらのことについて考えていれば、受験本番までの長い間モチベーションを維持することができるからです。さらに、面接や小論文で大学側が求めている解答に「医師になりたい理由」が繋がってくるので重要と言えます。
そして、医師として仕事をするようになったら、昼夜問わず急患や重症患者の処置を行ったり、人の命や人生と関わる仕事をすることで神経をすり減らし、心身共に疲労困憊になることも多々あります。そんな時、「自分が何のために、何をしたくて医師になったのか」という使命感と信念、目的意識を強く持っていれば、厳しい医療現場の中でも自分を見失わずに医師として日々戦うことができるのです。

日常でコミュニケーション能力を磨く

具体的に大学はどんな学生を求めているのでしょうか? まず、コミュニケーション能力が優れている学生です。コミュニケーションはチーム医療の要となっています。
近年の医療現場では、医療の質を向上させるためや高度化した医療によって専門化が進み、様々な医療関連のエキスパートが協力し合っています。治療やリハビリ、栄養などサポートを行うチーム医療も進み、従来の1人の医師を中心とした医療ではなく、役割分担をしたチーム医療ではコミュニケーション能力は不可欠です。もちろん、患者の気持ちを汲み取った診断を下すためにも、コミュニケーション能力はなくてはならないものです。
そのため、医学部入試の面接では当然重要なチェックポイントとなっています。コミュニケーション能力を養うためにも、常に物事の筋道を立てて説明したり、人の話にしっかり耳を傾け、質問に対して明確に答えるなどを日頃から意識して会話をすると良いでしょう。

人への思いやりを持ち、好奇心旺盛で、研究熱心でもあること

次に求められるのは「思いやりを持つこと」のできる学生です。医師は病気を診るのではなく、病気の人を診るのです。診察には患者の気持ちを汲み取りながら患者の立場に立つ診察が要求されます。病気の患者は身体だけでなく、心も弱っていることが多いため、その心までも診ることが必要なのです。ですから、どんな場面でも人を思いやる心を持たなければならないでしょう。

また、今の医療現場では、患者やその家族に対して治療の説明や副作用、成功率、費用などの正確な情報を提供し、患者が納得した上で医師と治療の方針を決める「インフォームド・コンセント」が求められています。これを単なる業務として対応してしまうと、患者の気持ちや気力を削ぐことになり、家族の協力も得られなくなってしまうので注意が必要です。そのため、患者やその家族に対して思いやりという愛情を持った姿勢で接することが大切になります。

さらに、「好奇心旺盛で研究熱心であること」も学生に求められます。
医療現場では、日々新しい医薬品や医療器具、研究・知識、技術などが急速に進歩しているため、医師になった後も生涯を通して知識を深めようとする意欲や好奇心が求められています。

他にも「自ら学んで考える自発的な行動力」と、「問題を解決する能力」も重要です。
職場で様々な問題に直面することは多々あります。その際に人の指示を待っているだけでは問題を早急に解決をすることはできません。どんな問題に直面しても、冷静に自分で解決できる応用力が必要となります。

最後に「倫理観や社会性」です。
医師は患者の命と向き合う仕事です。あなたの判断で患者の人生が大きく変わるのですから、しっかりした倫理観と社会性を持っていなければ、とんでもないことになってしまいます。医師としての自覚、人の命を預かるという意識を常に持ちましょう。