合格者数だけ見ていいのか?
医学部受験予備校の実績比較

医学部の合格実績とは合格者数だとは思っていないでしょうか?
超難関医学部の合格者数で予備校選びをしていないでしょうか?
実は、自分が希望する医学部、自分が手の届くレベルの医学部に合格した受講生が、その予備校の出した合格者数のどれくらいの割合を占めるかを見ることによって、ガラリと予備校選びの価値観が変わってきます。

まずは難易度ランキングで目標大学の位置を把握しよう

表は2014年度の各大学の入試合否分布と、「第2回全統マーク模試」の志望動向をもとに、河合塾が設定した、2015年度一般入試の予想難易度(ボーダーライン)です。ボーダーラインは、合否の可能性が50%に分かれるラインを意味します。
この表をもとに、医学部受験予備校ごとに2014年度合格者数の分布を見ていきたいと思います。まずは自分が志望する大学と、自分の手が届きそうは大学がどこに位置するのかを確認してみましょう。

2015年私立大学医学部入試難易度ランキング
偏差値72.5以上 慶應義塾大学
70.0~72.4 順天堂大学、東京慈恵会医科大学
67.5~69.9 自治医科大学、昭和大学、東京医科大学、東邦大学、日本医科大学、大阪医科大学、関西医科大学、近畿大学、久留米大学、産業医科大学
65.0~67.4 岩手医科大学、杏林大学、東京女子医科大学、日本大学、金沢医科大学、愛知医科大学、藤田保健衛生大学、兵庫医科大学、福岡大学
62.5~64.9 独協医科大学、埼玉医科大学、北里大学、聖マリアンナ医科大学、東海大学、川崎医科大学

河合塾が設定した2015年度一般入試の予想難易度による。

合格者数だけでは推し量れない医学部受験予備校の実績

予備校別難関大学合格者の割合

医学部合格者数の多さ、または超難関医学部の合格者数で、医学部受験予備校の善し悪しを判断してはいませんか? 受講者数の圧倒的に多い大手予備校に比べ、少人数授業や個別授業を取り入れている医学部受験専門予備校は在籍する生徒が少ない傾向にあります。たくさんの生徒が集まれば医学部合格者数が多くなるのも必然です。同じ理由で、医学部受験専門予備校どうしでも、ただ単に合格者数で比較してしまうのは危険です。

また、超難関医学部の合格者数で比較してしまうことにも注意。その予備校の輩出した合格者の中で、自分の行きたい大学や自分の手の届きそうな大学に合格したひとがどれくらいの割合を占めているのかという視点を持ってみましょう。すると、自分が求めるレベルに強い予備校がおのずと見えてきます。

2014年度医学部受験予備校別難関大学医学部合格者の割合
(※2015年医学部受験合格ナビ調べ)

メディカルラボ
偏差値72.5以上:0%、70.0~72.4:1%、67.5~69.9:22%、65.0~67.4:54%、62.5~64.9:22%
個々にカスタマイズした指導をしてくれる完全個別指導方式。学習効率の良さが評価されて満足度はNo.1。年間4,950,000円(高卒生対象、税別)と医学部専門予備校としては割安。授業時間は1コマ150分を週に10コマ。
メルリックス学院
偏差値72.5以上:0%、70.0~72.4:5%、67.5~69.9:20%、65.0~67.4:43%、62.5~64.9:31%
私立医学部受験に的を絞った少人数制指導を特徴としている。1クラス17名の私立医学部選抜コースが2,340,000円。1クラス9名の私立医学部受験コースで4,176,000円(共に高卒生対象、税別)。
メビオ
偏差値72.5以上:0%、70.0~72.4:2%、67.5~69.9:23%、65.0~67.4:60%、62.5~64.9:14%
1コマ3時間半という長時間授業が特徴。授業時間は高卒生で年間1,830時間。1クラス7名以下の少人数授業。1時間あたり3,900円で学費を計算。年間で換算すると7,200,000円(税別)となる。
進学塾ビッグバン
偏差値72.5以上:0%、70.0~72.4:2%、67.5~69.9:26%、65.0~67.4:52%、62.5~64.9:19%
年間2,700時間と、医学部専門予備校の中でもかなりハードな授業量。反復学習に重きを置いている。指導スタイルは1クラス10名以下の少人数授業と個別指導がある。学費は高卒生で約6,000,000円。
東京医進学院
偏差値72.5以上:0%、70.0~72.4:0%、67.5~69.9:11%、65.0~67.4:62%、62.5~64.9:26%
開校37年と歴史ある医学部専門予備校。少人数制。コース設定が細かく、学生寮もある。高卒生対象通学の「医学部進学過程選抜A」コースで、2,900,000万円(税別)。昨年は偏差値72.5%~70.0%の医学部合格者がなかった。
レクサス教育センター
偏差値72.5以上:0%、70.0~72.4:5%、67.5~69.9:24%、65.0~67.4:49%、62.5~64.9:22%
難関医学部特訓コースで、2011~2013年度の医学部合格率80%を公称している。1クラス9名以下の少人数授業。学費は高卒生対象の「難関医学部特訓コース」で年間約3,990,000円。
富士学院
偏差値72.5以上:0%、70.0~72.4:0%、67.5~69.9:25%、65.0~67.4:46%、62.5~64.9:29%
福岡、岡山、名古屋に拠点を置き、その周辺の大学医学部受験に指導を特化している。少人数制、高卒生対象「富士ゼミ」は年間3,400,000~3,700,000円。寮あり。
河合塾
偏差値72.5以上:0%、70.0~72.4:12%、67.5~69.9:38%、65.0~67.4:34%、62.5~64.9:16%
大手予備校。個々の生徒の管理が難しい集団授業スタイルをチューター制でフォローしている。高卒生対象「トップレベル国立医大」コースで年間475,000円。高卒生対象「私立大医進」コース年間450,000円。
代々木ゼミナール
偏差値72.5以上:0%、70.0~72.4:4%、67.5~69.9:27%、65.0~67.4:38%、62.5~64.9:31%
大手予備校。集団授業スタイルのフォローとして、医学部受験者のために「進学相談室・医学部情報室」を設置。高卒生対象「スーパーレベル国公立医学」コースで年間730,000円。同じく高卒生対象の「ハイレベル私立医学」で年間760,000円。
駿台予備校
偏差値72.5以上:4%、70.0~72.4:15%、67.5~69.9:41%、65.0~67.4:26%、62.5~64.9:15%
大手予備校。医学部合格者最多を誇る。集団授業のため、自己管理ができ、ライバルが見える環境を好む受験生に向いていると言える。高卒生向け「スーパー国公立医系」コースで841,000円。同じく高卒生向け「スーパー私立医系」コースが818,000円。

【まとめ】医学部予備校の実績、その本質とは

医学部予備校選びは、合格者数だけでなく
自分の希望する大学にどれくらい強いのかを考える

もちろん合格者数は予備校選びのうえであるひとつの指標とはなります。極端に合格者の少ない医学部受験専門予備校などは避けたいのも当然です。しかし、大手予備校の圧倒的な合格者数に飛びついてしまわないように気をつけましょう。医学部受験専門予備校には、単純な合格者数では表現できない、少人数授業や個人授業でのフォローの手厚さがあります(参照:「医学部受験予備校の学費を徹底比較」)。また、大手予備校の合格者数に隠れている、それを上回る不合格者数のことも想像するべきです。「自分の行きたい大学、自分が手が届く大学にどれくらい強い予備校なのか」「大手予備校の集団授業でも、自分を強い意志で律して合格を掴みとれる自信があるのか」、そのことをもう一度考えてみましょう。

自分の実力を客観的に見て、学習カリキュラムや学校選択までパーフェクトにサポートしてくれる医学部受験予備校を希望するならば、医学部受験専門予備校、かつ個別授業を取り入れている予備校が最適です。