東北薬科大学が医学部新設へ

2016年度の医学部入試の大きな注目ニュースは、東北薬科大学に定員100人規模の医学部医学科が新設されることだろう。医学部の新設には高いハードルがあるが、今回東日本大震災復興の特例措置として認められた。2016年度4月からの学生受け入れを目指している。

構想では入学定員100人に加え、大学独自の奨学金を使う東北地方出身者地域枠を設定。審査会では100人の定員で開学することを求められているので、実際の定員数はまだ明らかになっていないが、いずれにせよ定員100名規模の大規模な新設となる。

特例措置の趣旨のため、卒業後には地域医療に従事することを促す仕組みも考えられている。宮城県が主体となって新たに用意する「医学生修学資金(ファンド)制度がそれで、6年間の学費相当額(約3000万円)を貸与する修学資金枠を50人分設定する。

現在東北薬科大学病院(附属病院)の隣接地に医学部の教育研究棟などが建設される予定だ。竣工する2017年度末までは、既存の小松島キャンパスで講義や実験・実習を行う。

東大が2016年度から推薦入試を実施。理Ⅲも対象に。

東京大学は2016年度入学試験より推薦入試を実施する。医学部医学科にも推薦枠が設けられ、研究医養成枠として3人程度を募集する予定だ。2015年7月にも正式な募集要項が発表される。

具体的には全学部で一般入試後期日程を廃止して、その募集人員にあたる100人を推薦枠に割り振ることになっている。各高等学校には男子1名、女子1名の推薦枠が与えられる。推薦入試の特徴は、3年次に進学する学部学科をあらかじめ決めて募集することだ。ある程度明確なビジョンを持って臨まなければならない。

これまで東大理科三類では後期日程を実施していなかったが、推薦入試では医学部医学科に3人の募集人員が割り振られる。合否判定では、出願書類の内容と面接などの審査結果、センター試験の成績を総合的に評価される。センター試験の基準点を他の学部や学科よりも高い780点と設定している。

医学部医学科では推薦入試枠を医学研究者養成枠としていて、入学後1~2年次には医学部が開校する「メディカルバイオロジー入門コース」という講座に参加。医学部研究室での実習を行う。3~4年次には医学科カリキュラムと並行して研究室で実験に取り組む「MD研究者養成プログラム」、その後、医学部在学中に大学院に進学して博士学位の取得後に医学部に戻る「Ph-MDコース(奨学金支給)」に参加する。

推薦条件としては、1高い基礎学力、2生命科学・医学研究への意欲と能力、3研究医養成プログラムへの参加を望む、4自然科学において極めて高い能力あるいは非常にすぐれた語学力(英語力)と豊かな国際経験、の4項目が明記されている。