過去5年間に、医学部に合格した100名を対象にアンケートを実施した結果、受験時代、大手予備校と専門予備校を選んだ生徒では、予備校に求めるものが異なってることが分かりました。大手予備校を選択した人が最も重視したのは講師の指導力。また、その予備校からの合格実績を重視する割合いも非常に高いのが特徴です。これに対して、専門予備校を選択した人は、合格実績よりも予備校の持つノウハウや講師の指導力、マンツーマン形式の指導形式などを重視する傾向が見られました。

 ところが実際の満足度を見ると、大手予備校の出身者は、最も重視していた講師の指導力に満足を感じたという人がほとんどいませんでした。後ろの方の席だと、先生の顔も良く見えないほどの大教室で授業が行われたり、教室は小さくても、生徒の絶対数が多いため、講師から顔や名前を覚えてもらうのが難しい、といった規模的な要素も影響しているのかもしれません。

 これに対して専門予備校は、講師の指導力に対する満足度が高く、講師の人柄や講師との相性に関する満足度でも高い結果が得られました。専門予備校ならではの経験値や、少人数制などのシステムにも満足している人が多いため、総じて全体的な満足度も高くなっています。

予備校選定時に最も重視する点を受験前と受験後で比較したグラフ

 大手予備校は人気、実績ともに高いのが特徴ですが、人気講師、有名講師を揃えている所でも、講師に対する評価はあまりふるわないことと総合して考えると、優れたテキストを使用して、独力で頑張れる生徒が多く集まっている、とも考えられます。医学部受験を目指しているものの、何をどうして良いか分からない、といった迷いのある人、講師の指導力や専門予備校ならではの情報力をバネに、より一層学力を伸ばしていきたい人などにとっては、医学部専門予備校の方がお勧めと言えるでしょう。