専門予備校のメリットは、何と言っても受験界の最高峰である医学部について、詳細なデータを持っているという点でしょう。大手の予備校も、大量のデータを持っていますが、その中には文科系の学部はもちろん、理科系でも工学系など、他の学部の情報も数多く含まれています。また、所有するデータ量が多いため、医学部に特化したデータを詳細に分析し、次年度の受験の動向を推測する、という準備が、専門予備校ほどには整っていないのが一般的です。

 また、専門予備校は医学系を目指す学生のみに特化されているため、規模が小さいというメリットがあります。講師はもちろん、校長や事務系のスタッフなど、予備校の運営陣全員が身近な存在であり、個々の生徒に目を配ってくれる環境は、大きな心の支えとなります。ただでさえ気分的に落ち込むことの多い受験期には、各生徒の背景まで把握して、勉強以外の相談にものってくれる人たちとの交流もまた、学習パワーの源となるものです。特に親元を離れて下宿しながら浪人生活を送る人にとっては、こうした人と人とのふれ合いが、受験突破の最大のエネルギーになることもあります。

 専門予備校のデメリットは、規模が小さい故に大手予備校と比べて講師の数が少ない、授業時間に選択肢が少ない、といった点でしょう。とは言え、各専門予備校は医学部受験に精通した少数精鋭主義を売りにしているのですから、講師数が少ないことに問題はありません。むしろ、専門予備校を選ぶ場合は講師の質を吟味し、本当に「精鋭」なのかどうかを比較してみることが大切です。授業時間に選択肢が少ない点については、受験期には予備校の授業を最優先すべきと考え、自分のスケジュールをカリキュラム中心に決めていくくらいの心構えが必要です。

メリット

  • 医学部に特化した情報が豊富なばかりでなく、傾向の分析、今後の予測などを毎年積み重ねている。
  • 少人数制のクラスがほとんどで、中には一対一の授業を行うため、授業内容がしっかりと理解できる。
  • 予備校全体が、各受験生の成績や進度、弱点ばかりでなく、性格なども把握してバックアップしてくれる。
  • 理解しにくい点を講師に一対一で質問しやすい
  • 良い友だち関係、ライバル関係を築きやすい
  • 生徒管理がシッカリしているためサボりにくい

デメリット

  • ビデオ授業など、全国で学習できる環境がない
  • 講師との相性が悪いとよい結果を得づらい
  • 今の自分の学力を客観的に比較しづらい