受験界最高峰の医学部を突破するには、どのような勉強をしたら良いのでしょうか? 何をすべきかには人それぞれの部分もありますが、個別の勉強法を考える前に、まず最初にしておくべきことについて概観してみましょう。

 まず第一に「敵をよく知る」こと。どういった傾向の問題が出るか、倍率は、といった受験に直結することばかりではなく、目指している医学部の設立時期やその後の歴史、どのような医師を理想としているかといったビジョンなど、幅広く調べてみることが大切です。そうすることで、その大学の校風や、医学部指導陣の顔ぶれ、考え方などが理解でき、志望校もおのずと決まっていくでしょう。

 「医師としての自分の将来」は、受験を突破し、国家試験にも合格してみなければ分からないことですが、志望校を理解しようとすることで、おぼろげに理想の医師像なども見えてくるものです。また、面接がある大学の場合、「医学部に合格できるんだったらどこでも良い」とばかりに、偏差値だけで志望校を決めてきた生徒と、その医学部についてしっかりと理解し、その上で志望してきた生徒との差は、大学側から見て一目瞭然です。

 次に大切なのが、マスコミで取り上げられる最新の医療ニュースに目を通しておく、ということ。文科系学部の受験生は、新聞を読めという指導を受けることが少なくありませんが、理科系学部の受験生は比較的、同世代の中でもニュースに疎い所があるようです。意識的に実践しましょう。

 本来は社会や経済の動向などにも目配りしておきたいところですが、忙しい受験期にも、せめて医療系のニュースには目を光らせること。最近は科学技術の進歩により、医学界にも多くの改革がもたらされています。世界で初めて成功した手術例、次々と促進されている医療現場へのIT導入などは、カバーしておくべきです。「自分にかかわってくる問題」として、きちんと把握しておこうと努力する人は、医師を目指した時点で、すでに医師の卵として歩き始めていると言えます。そうした自覚の有無は、受験直前の最後の踏ん張りにも大きく影響するものなのです。