医学部受験を突破するためには、いくつか大切なポイントがあります。他の学部の受験で共通する部分もありますが、医学部を目指す人はさらに効率的に、それを行う必要があることは言うまでもありません。

1)完璧を目指さない

 満点を取らなければ合格できない入試はありません。合格ラインを超えれば良いのです。ところが受験勉強中に、「とにかく完璧でなければ気が済まない」と考える人は少なくありません。しかも、その完璧主義が変な方向に発揮されることがほとんど。たとえば「ノートを美しくとる」「自信がつくまでは模試を受けない」「準備が整うまでは過去問には手を出さない」といったパターンです。

 一時期、東大生のノートは美しい、というような話が話題になり、本にもなりましたが、「ノートを美しくとること」に意義はありません。授業中にざっとまとめたノートが整然としているほどに、理解力、整理力が優れていることが重要なのであって、アウトプットのノートの美しさに価値があるのでは無いのです。イコールの記号も定規で書くような「美しさへのこだわり」は本末転倒です。

2)完璧を目指す

 1番目に挙げたポイントとは矛盾しますが、「一度おかしたミスを二度としない」という意味では完璧を目指す必要があります。「一度解いた問題に類似するものは、確実に点を取る」「同じ様なミスを何度も繰り返さない」「ケアレスミスは根絶する」といった部分では、自分に厳しく、完璧主義に徹して下さい。「何点とれるか」ではなく、「何点落とさないか」と考えること。ほんの1点のミスが合否を分けるのが受験なのです。

3)苦手科目と数学に重点を置く

 人間は不思議なもので、苦手な分野が底上げされると、他の得意分野も同等か、それ以上に伸びる傾向があります。特に若いうちは、苦手を克服すると全体が伸びる比率が非常に高いと言われていますから、苦手科目を中心に据えた学習計画を立てると良いでしょう。

 また、理科系の受験で要となるのは数学です。抽象性が高いという意味で、「もっとも理科系的」な科目だからかもしれません。数学に徹底して取り組むことで、いわゆる「理科系的な頭脳」の構築にも役立ちます。数学が苦手な人は、「学習計画が単純に済んで良かった!」と前向きに考えるくらいが一番。数学が伸びさえすれば、他の科目も伸びる!と信じ、毎日、「今の実力では少々難易度が高い」レベルの問題に取り組みましょう。「どう間違ったのか」を点検、反省する時間もたっぷりとって下さい。

4)直前になったら得意科目にシフト

 とは言え、苦手科目を中心に据えるのは早い時期。受験が近付いたら、得意科目に重点を移しながら、最後の仕上げをしましょう。土壇場で飛躍的に伸びるのは、苦手なものよりも、やはり得意な分野だからです。とは言え、「苦手科目にはもう触れない」というのはNG。これまでに培った実力をキープするよう、必要な努力は惜しまないことが大切です。