受験校選びにはちょっとしたコツがある。どうしても行きたい大学があるならそれでいいと思うが、もし志望校よりも医師となる気持ちを優先させようと思ったときは参考にしてもらいたい。国公立、私立に共通して言えるのは、「志願者数が変化したときに偏差値をベースにした難易度が変化する」ということだ。もちろん、志願者数が増えた時に難易度は上がる。

国公立医学部を選ぶときのポイント

志願者数が変化したときに偏差値ベースの難易度が変わると言った。国公立大学医学部の場合は倍率が5.5倍くらいで推移していて、その枠の中で人の動きが起こっていると思ったほうがいい。前期でどこそこの大学の志願者が増えたのなら、その分後期のどこそこが減っている、というように。それには必ず関連性や理由がある。

各大学の志願者数の変化は以下のようなことで起こる。

・入試科目の変更
配点の変化、小論文追加など

・センター試験と二次試験の得点比率の変化
センターよりも二次試験の比率の高い大学のほうが逆転を狙って志願者数が多くなる傾向にある

・一次選抜の実施とその変更
一次選抜を実施すると志願者の殺到が抑えられる

・隔年現象
データ上では前年度に志願者数が増加した学校は翌年に減少、またその逆もある。それが毎年綺麗に縞を描くように起こっている

以上のことを踏まえて国公立大学を選んでみよう。2014年度の傾向をみると旧帝大と言われる難関校6大学の志願者数は減っていて、地方大学の医学部の志願者数は増加傾向にある。この「地元の必ず入れる大学を」という受験生の安定志向は、新課程移行にあたる2015年度も続くと予想される。そのことも加味して考えてもらいたい。

私立医学部を選ぶときのポイント

私立医学部も志願者数の増減によって、偏差値を基準としてみた難易度が変わる。「偏差値を基準として」と言うのは、当然だが大学の出題する問題のレベルが変化するわけではないからだ。私立医学部は特に問題と受験者との相性が顕著に出ると思うので、選定の際には過去問も確認してもらいたい。

私立大学の志願者数を決めるファクターは大きく2つ。

・入試実施日
同日にいくつの大学の入試が重なっているか。一次試験についてばかり目が行ってしまいがちだが、一次試験が2校しか重ならない日でも、実は二次試験がたくさん重なっていたりする。このような日は結果的には一次試験実施校は志願者数が減少すると思われる。

・会場
地方にある大学で確実に入学してくれる学生を集めたいために、所在地でしか試験を行わない大学がある。入試日は全体的に集中しているので、「前後にどこそこの試験があって、移動のことを考えると志願者数に変動があるのではないか」ということが推測できる。