新課程との切り替えとなる2015年度大学受験。移行措置が今年のみということで、浪人生は危機感を募らせているに違いない。センター試験、新課程移行で大きく変化した生物、数学を例に挙げて、移行によって実際に何が起こるのかを確認してみよう。

新課程移行の2015年度、センター試験はどう変わったか

これを読んでいるあなたは、センター試験直前だろうか? それとも終えたところだろうか? どちらにしろ、高卒生は旧課程と新課程のどちらかを選んでその対策をしたはずで、今がセンター前にしろ、その方針を変えるのはナンセンスだ。

移行の年は例年、新しいほうの過程の難易度が上がらない傾向にある。私立医学部専願の人などで、新課程の勉強もしていて選択に迷っているのであれば、新課程を選んでも良いのかもしれない。

ただし、新課程には過去問がない分野があることに注意しておきたい。例えば数学Ⅰの「データの分析」だ。旧課程では数学Bに分類され、教科書の後ろのほうに参考程度に掲載されていただけ、授業でも触れられることもなかった。数学Ⅰに分類されたことによって、解答するときに数列を使えなくなり、記号が使えない。よって出題傾向が全くの未知となっている。ただし、マーク模試などではすでに出題されているので、その見直しと教科書レベルの知識をしっかりおさえることで対応可能なはずだ。

新課程移行で大きな最大の変化があったのは生物

旧課程から新課程への移行で、最大の変化があったのは生物だと言えるだろう。既存の用語の言い換え(「ラン藻類」→「シアノバクテリア」、「嫌気呼吸」→「発酵」など)が約11語。新出用語は約350語もある。用語の言い換えに関しては、回答で旧語を使っても誤りにはならない。問題に出てきた言い換えの新語に、旧語が頭の中で結び付いていればなんら問題はない。新語に関しては、教科書レベルから丁寧に頭に入れていくこと、問題文の中で出てきたら丁寧に用語まで確認することで対策する。

また、遺伝子に関する項目は、ここ10年に次々と新たな発見があり、それが新課程には盛り込まれている。しかし、国公立二次試験や私立大学入試では、数年前から扱われており、実は医学部受験には新課程移行によるそれほど大きな変化はないと考えられる。

数学での変更点

生物の次に変更点が多いのは数学だろう。しかし、これも生物と同じことが言えそうだ。大きな変化は起こらない。

例えば新課程で出題される可能性のある「原因の確率」などは、確率の延長線上にある。チェックは必要だが、ちょっとしたコツさえ掴めば対応が可能だ。医学部合格のカギを握るのは微分積分だということは新課程になっても変わりなく、ここは絶対に落とせない。