医学部受験で高まる面接試験のウエート

医学部受験での面接のウエートは、小論文と共に高くなってきています。

例をあげると、大阪大学の後期試験では、センター試験と小論文の合計点数(900点満点)の成績上位者から筆記試験の合格者を決定し、最終合格者はその後に行われる面接(450点満点)と小論文(500点満点)の総合得点で決定されます。つまり、小論文と面接で100%合否が決まるということです。

また、2015年以降の試験で面接試験に変更がある医学部は、東北大学の配点150点から200点にアップ。熊本大学では2014年度から「参考」としていた面接試験を点数化し、配点を200点としています。

私立大学では評価方法を「非公表」としている大学が多いですが、面接や小論文の内容が医師として不適格だと判断されれば、学科試験が合格基準に達していても不合格とされてしまいます。

なぜ医学部受験で面接が重要視されるのか?

それではなぜ、医学部受験で面接が重要視されているのでしょうか?

それは、「より人間性に優れた人物を迎え入れたい」という大学医学部の意識の表れです。現在、医療の世界では医師と患者、その家族も含めたコミュニケーションについて問題視されています。もはや優秀なだけでは優れた医師とは考えられなくなりました。優れた頭脳と同時に豊かな人間性を大学医学部は受験生に求めています。

具体的に面接官は学生の何を見ているのか

「人間性」といっても漠然としていてわかりづらい。実際に面接官は受験生のどのようなところを見ているのでしょうか?

面接官が見ているのは…

・思考力
・判断力
・推理力
・解決能力
・コミュニケーション能力
・性格・人格
・言葉づかい・表現力
・迅速な対応力

といったものです。

面接試験は口頭のやりとりのみで行われ、質問が明記されているものなどは渡されません。突然与えられた命題について、即座に考えをまとめて回答することは大人でもなかなか難しいことです。そのため、面接試験にはある程度の思考をまとめておく事前の準備とシミュレーションが必要となってきます。

コラム:Column

面接前にアンケートを課す大学について

面接試験の直前にアンケートを求めてくる大学があります。実際の面接試験でアンケートを参考にし効率良く進めるためと同時に、受験生に考えをまとめさせてリラックスさせる目的で実施されていると思われます。アンケートは回収されてしまうので、緊張のためなどで記入したことを忘れないように気をつけてください。以下にアンケートを実施している主な大学とその形式について簡単にまとめます。

慶應義塾大学
個人面接を実施する前に、質問シートを記入します。面接は回答をもとに進められます。
金沢医科大学
課題文を9分間読んで感想をまとめ、3~4人の受験生のいる試験会場で一人ひとり意見を述べることを求められます。その後、全員で自由討論を行います。
大阪医科大学
集団面接を行う学校です。アンケートは併願校などを問われます。
近畿大学
個人面接。面接前に医学部志望理由を200字で記入することを求められます。その他にも「勤務医・開業医・研究医」など将来の志望に関するアンケートに回答し、それをもとに面接が行われます。